渡辺恒雄
「日本の首相の靖国神社参拝は、私が絶対に我慢できないことである」 今後誰が首相となるかを問わず、いずれも靖国神社を参拝しないことを約束しなければならず、これは最も重要な原則である。・・・もしその他の人が首相になるなら、私もその人が靖国神社を参拝しないと約束するよう求めなければならない。さもなければ、私は発行部数1000数万部の『読売新聞』の力でそれを倒す。

膳所狒々新報

寒々冷え冷えとしたニュースコメントブログ:旧名「冷凍力の膳所狒々日記3」

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平沼赳夫の政論

「平沼新党」勝負のとき:平沼赳夫<対談>関岡英之(5)
2008年6月10日(火)18:19

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いまこそ21世紀の尊皇攘夷を

関岡 真の保守政治家、保守の第三極を待望する声は、もはや巷間満ち満ちています。衆望を一身に集める平沼さん、いよいよ新党構想についてお話しください。

平沼 新党は選択肢の1つです。もし新党を立ち上げるとすれば、時期は解散前がよいと考えていますが、いまは拙速を避け、じっくり取り組むべきときだと考えています。

3年前の郵政解散・総選挙で惜敗した政治家のなかに、志が高く、政策能力も卓越した人材が埋もれています。静岡の城内実さん、埼玉の小泉龍司さん、奈良の森岡正宏さん、京都の田中英夫さん、大阪の左藤章さんで、この五人については十分ではありませんが、物心両面で一所懸命応援してきました。それ以外に、全国から青雲の志を抱く人たちが名乗りを上げて来ています。地方議員や議員秘書など、志と能力を秘めながら選挙区の事情でこれまで出馬の機会に恵まれなかった人材です。自薦他薦さまざまですが、私が1人ひとり面接して、得心がいけば応援することにしています。

自民党内にもいい人材はいますから、「真・保守政策研究会」を1つの拠点にして連携を模索しています。もちろんいま「新党に来るか」なんて声を掛けたって、1人も来ませんが(笑)。永田町はそういうところだから。

あるいは民主党内にも、中堅、若手で優秀な人がずいぶんいる。国民新党も非常に大切な勢力だと思っています。なんとなれば参議院議員を4人抱えていますからね。私は幸い誇り高き無所属ですから、政党の枠を超えて付き合いの輪を広げています。
いま全国から毎日、ほんとうにたくさんのメールをいただきますが、「平沼新党をつくれ」という声が圧倒的です。「自分は保守だけれど、もう自民党にも民主党にも愛想が尽き果てた」と。ただ、新党の名称はまだ考えていません。フジテレビの番組ではキャスターの黒岩祐治さんが私にメモをくれて、それに「サムライ」って書いてあったんです。サムライ精神はいいですが、党名としては無理ですよ。

関岡 平沼新党が政局の鍵を握るということで、既成政党が平沼さんに秋波を送っていて、民主党の小沢一郎代表とも会食されたと報道されていますが。

平沼 参議院の川上義博さん、郵政総選挙で落選し、その後自民党から民主党に鞍替えして去年の参院選で当選した人ですが、彼がセットしたんです。生臭い話はいっさいしていませんが、小沢さんは私に「新党をつくれ」とさかんにいっていました。ただ、私のところに来るメールには「小沢さんとは一緒になるな」という声が意外に多いですね。彼の最大のポイントは、今年9月の民主党代表選挙です。それを乗り切るまでは旗幟鮮明にはできないでしょう。

関岡 「HANAの会」の方々についてはいかがですか。

平沼 麻生さんは次の総理にいちばん近い人だと思います。私も仲がよい。

安倍さんは「戦後レジームからの脱却」を貫けばよかった。靖国神社に行ったか行かないか、いわないという曖昧路線が天意にかなっていなかったと思います。やはり政治家は旗幟鮮明にすべきですね。中川昭一さんは昔から兄弟のような付き合いで、しっかりした思想の持ち主です。

関岡 先ほどの「サムライ」は、党名としては一考を要すると思いますが、必ずしもアナクロではないと思います。明治維新を達成したのは脱藩した志士たちですが、城内実さんや小泉龍司さんたちは、霞が関の安定した地位を捨てて徒手空拳で政界に飛び込み、自民党執行部の圧力に逆らって信念を貫き無所属になったのですから、まさに既成の体制を脱藩した志士ですよ。

また尊皇攘夷という理念には、皇統断絶の危機にさらされ、アメリカのグローバリズムと中国の脅威に直面する現在の日本にも通底するものがあります。攘夷というのは外国と戦争することではなく、外国に隷従しないということが本義でした。だから開国したのも、開国すること自体が目的ではなく、「大攘夷」を貫徹するためだったはずです。

平沼 先日、吉野の南朝史跡を巡り、後醍醐天皇の御陵や吉水神社にお参りしてきました。南朝には3種の神器があったんです。やはり吉野という所は特別な土地柄だと感慨を新たにし、帰ってきました。

日本の国土は至る所に深い歴史が刻み込まれています。歴史の彼方には、壮大な神話の世界が広がっている。私は神話の会の会長でもありますが、日本は世界でも比類のない豊饒な神話に恵まれています。神話は考古学では立証できない、科学や近代合理主義では説明が及ばないからこそ尊いのです。そしてその神話と歴史を貫いている基軸が、万世一系の皇統です。御皇室の存在こそが日本の伝統と文化、日本固有の価値観の源泉。この日本の歴史と伝統、日本固有の価値観に立脚し、日本を再生するための真の保守政治を担っていきたい、そう決意しています。



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http://news.goo.ne.jp/article/php/politics/php-20080609-05.html
「平沼新党」勝負のとき:平沼赳夫<対談>関岡英之(4)
2008年6月10日(火)18:17

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積極論で日本の政治をリードしたい

関岡 さて政局の話になりますが、私はふだん永田町に出入りしているわけでもない政治のド素人ですが、庶民の直感で申しますと、日本の保守政治はいま、派閥や政党の枠を超えて3つの極に収斂しようとしているように見えます。

1つは小泉純一郎さんとか小池百合子さん、あるいは民主党の前原誠司さんなど、アメリカ的な市場原理を信奉する新自由主義派ですね。政策新人類といわれた塩崎恭久さんや渡辺喜美さんなどもイデオロギー的に近いのかなと思います。

もう一方は加藤紘一さんや山崎拓さん、民主党の仙谷由人さんなど「ラーの会」ですね。親中リベラルという立場では古賀誠さんや二階俊博さんや公明党も近いように思えます。そもそも保守と呼べるかどうかも疑問ですが。

平沼 北朝鮮に対してもこのグループは、圧力より対話、と非常に迎合的です。

関岡 小泉グループはアメリカの軍事力と資本力に頼ろうとする傾向が認められ、加藤・山崎グループは中国、韓国・北朝鮮との結びつきやそのマンパワーに頼ろうとする傾向を感じます。新自由主義とリベラルはイデオロギー的には正反対ですが、どちらも日本の自立を志向するのではなく、外国頼みという点では違いがないように思います。

その、どちらにも飽き足りない、どうしても保守の第三極が必要だと感じている国民が、とりわけ草の根の保守層に増えているように感じます。その衆望を浴びているのが日本の主権と伝統を重んじる平沼さん、麻生太郎さん、中川昭一さん、安倍晋三さん、4人のイニシャルから付けられた「HANAの会」で、日本を再生してくれる真の保守政治家として国民が期待しているように思うのです。

平沼 私は成すべき改革は大胆に成すべきだと思っています。ただしその改革は、どうやって外国のヒトやカネを日本に入れて助けてもらうかではなく、若者も、壮年も、女性も、高齢者も、日本人誰もが生き生きと自信をもって、底力を発揮できるようにするものであるべき、と信じているんです。

同時に私は保守政治家ですから、守るべきは守るということでは絶対に譲れないものがあるはずだという信念をもっています。なぜなら日本の伝統、歴史、文化は世界に誇りうる、むしろ世界が羨むような素晴らしいもので、守るべき価値に満ちているからです。

その原点は何かといえば、やはり私は御皇室だと思います。世界最古、古今無双の皇統こそ日本独自のもので、それは日本の歴史そのものです。日本の政治家、少なくとも保守政治家たる者は、これを絶対にお守りしなければならない責務を負っている。そのためには「千万人といえども吾往かん」という覚悟が必要だと思いますが、アメリカに頼りたがる人や中国に頼りたがる人は、この辺の意識が希薄です。

関岡 新自由主義派は、なぜか女系容認派と重なりますね。

平沼 そうですね。それから私は近々、超党派の「国語を考える国会議員懇談会(国語議連)」を立ち上げるんです。最近の国語の乱れようは目に余るものがある。敬語の乱れや「食べれる」などといった「ら抜き言葉」の氾濫など、由々しき状況です。われわれは言語で思考するわけですから、言葉が乱れているということは、思考が乱れている、精神が乱れているということにほかなりません。精神を正すためには、国語も正しい伝統に回帰すべきです。たとえば50音の「ゐ」や「ゑ」は廃止されていますが、本来それに当てはまる音があった。それが忘れられ、発音できなくなってしまったんです。

関岡 東京大学名誉教授の小堀桂一郎先生も旧漢字、旧仮名遣いの復活を提唱され、自ら実践されています。たしかに旧漢字、旧仮名遣いを知らないために、私のような物書きでさえ、戦前の文献を読むときには苦労しますから。

平沼 戦前の文献が読めないということは、戦前の日本人の知的遺産、知的な蓄積から分断されているということです。ましてや古典からはもっと切り離されている。古典は日本の先人たちの叡智の結晶、知恵の宝庫ですよ。

そもそも旧漢字、旧仮名遣いが廃止されたのは占領軍の圧力です。文字改革というのは非常に左翼的な手法で、たとえば毛沢東が人民共和国を建国してすぐ、繁体字を廃止して簡体字にしました。以来、一般の中国人は、『論語』や『孟子』など自国の古典を読めなくなってしまった。人民が古典を読んで知恵を付けると、『毛沢東選集』の空疎さ、貧困さに気づいてしまうのでまずいわけです(笑)。

関岡 日本人の潜在力、底力を引き出すにはどうしたらよいとお考えですか。

平沼 いまの政治家は国民に夢や希望、やる気を起こすことができなくなっています。私と同じ当選9回の自民党議員の演説を聴いていたら、「日本はもう逆立ちしても2パーセント以上の経済成長を遂げることはできません、だから増税です、消費税を10%に上げざるをえません」なんていっている。これは財務省の役人の論理ですよ。悲観的なことばかりいって、増税に導こうとしているわけです。

849兆円というのはたしかに大変な借金で、そこだけ見ていると絶望的な気持ちになるのもわかりますが、国家財政だって両建てで、バランスシートで見れば債務に見合う債権がある。日本は世界最大の債権国ですよ。外貨準備が100兆円、年金準備金も250兆円もある。債務から債権を差し引いた純債務は国内総生産の半分以下で、ヨーロッパ諸国の水準と変わらないのに、財務省の役人はめったにそれを国民に開示しない。アメリカの格付け会社が日本の格付けをアフリカのボツワナより下に格下げしたとき、反論材料として初めて開示しましたが。なんといっても日本には対外債務が1円もない。個人金融資産も1600兆円ある。ラテンアメリカ諸国などとは違うんです。

アメリカのクリントン政権は、発足したとき巨額の双子の赤字を抱えていましたが、投資減税、中小企業減税や研究開発減税と、IT産業への戦略的な傾斜配分という積極策で財政赤字を解消しつつ好景気をもたらしました。私は日本の保守の第三極も、悲観論ではなく積極論で日本の政治をリードすべきだし、そうできると考えています。

関岡 そうですね、日本はせっかく積み上げてきた莫大な債権、資産を活用できていない。国家予算を上回る外貨準備をもっているのに、アメリカ国債を買って、アメリカの赤字を支えることに費消している。日本人の底力が埋もれているのに、とくに若者、専業主婦、高齢者の潜在力が活用されていないですね。泣き言をいいながらも案外心地よい無為に身を委ねるのをやめ、否が応でも覚醒しなければならない時運が内外から熟成してきているように思います。



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「平沼新党」勝負のとき:平沼赳夫<対談>関岡英之(3)
2008年6月10日(火)18:15

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外資に頼るか、日本の潜在力を引き出すか

平沼 私は台湾から戻ってきたばかりですが、いま、中国大陸から台湾海峡を睨み、1338基の中距離ミサイルが並んでいます。ここ二10年来、中国は軍事費を十数%から20%ずつ伸ばしてきました。毎年、ミサイルが250基ずつ増やせるのです。発射台の角度を変えれば日本全土が射程に入るわけで、それには広島型原爆の30倍の威力の核弾頭が搭載可能。もはや、東シナ海は事実上、中国のものになっている。

そして、東シナ海のガス田開発に関しても、中国は沖縄まで触手を伸ばしてきています。日本のシーレーンが危険にさらされているんです。じつはミサイルを一発も発射しなくても、シーレーンを封鎖するだけで日本の原油輸入は途絶してしまうので、中国の恫喝に従わざるをえなくなる。このような脅威が強まるなか、移民庁をつくって中国人をどんどん入れるなんてトロイの木馬を引き入れるようなものです。

関岡 おっしゃるとおりで、中国にとっては移民の送出も重要な国家戦略の一環です。中国人は「和平演変」といいますが、思想や経済などの非軍事的手段も対外戦略として駆使しています。私は、移民、つまりヒトの流入もさることながら、カネの流入、つまり経済侵略も警戒すべきだと考えます。中国は世界一を誇る外貨準備の積極運用を図るため、中国投資有限責任公司という会社を立ち上げましたね。

平沼 中国のソブリン・ウェルス・ファンド(SWF)、いわゆる政府系ファンドです。

関岡 そうです。2月13日、その経営者が早速来日し、渡辺喜美金融担当大臣が会見に応じました。そこで渡辺大臣は、「大歓迎だ、拒否する理由はない」と言い切った。しかし、じつはこの政府系ファンドは国際石油開発帝石ホールディングスの株を大量に取得する意向、とイギリスの『タイムズ』が報道しているんですよ。

平沼 国際石油開発はイランのアザデガン油田の権益をもっています。これは私が経済産業大臣のとき、イランを訪問して信頼関係を築き上げ、優先権を獲得した世界最大級の油田。一方、帝国石油は東シナ海のガス田の権益をもっている会社ですから、民間企業といってもわが国のエネルギー安全保障上、死活的に重要な事実上の国策会社です。渡辺さんはそれをわかったうえでいっているのか。

ロシアのソブリン・ウェルス・ファンドも日本製鋼を買収したいという意向を示していますね。日本製鋼は原子力発電所の核燃料容器の製造技術をもっていますが、「6000億円なら安い買い物だから買おう」といってきている。こういうことは市場原理では防げないわけで、戦略産業の外資規制は絶対に強化すべきです。

関岡 株式だけでなく、不動産も危ない。作家で外務省元主任分析官の佐藤優さんは、ロシアが北海道の企業や不動産を買収しようとしているのをもっと警戒すべきだと指摘されています。私は以前からチャイナタウン建設計画について警鐘を鳴らしています。構造改革の結果、“シャッター通り”になってしまった商店街を、チャイナマネーを誘致して丸ごと中華街に改造しようという計画が、仙台や福岡など地方の中核都市で進められている。これでは中国からの入植者の受け皿が、全国各地に増殖してしまいます。
平沼 対馬でも韓国資本が土地をどんどん買い占めている、韓国人がどんどん入って来ている、とメールで知らせてくれた人がいます。平気で土地を売る日本人もいるわけですが、多くの心ある日本人は、このままでは対馬を韓国に乗っ取られてしまう、と危機感を抱いている。

関岡 移民などのヒトの移動、ソブリン・ウェルス・ファンドや不動産ファンドなどカネの移動、そして毒入りギョーザに象徴される食品食材などモノの移動といった「グローバリゼーション」なるものを、たんに経済の見地からだけでなく、国家安全保障戦略という観点から洗い直す必要があると思います。結局は、国家の自立の問題ではないでしょうか。

いま日本にはフリーターが200万人、ニートが60万人、専業主婦が1600万人います。それなのにどうしてすぐ「移民を入れるしかない」という発想になるのか。何かといえばすぐ外国に頼る。それもつい最近まで「アメリカ、アメリカ」といっていたのに、いつのまにか相手が中国に入れ替わっている。「アメリカが落ち目なら中国」とばかり、大国になびこうとします。少子高齢化はたしかに難題ですが、外資や移民に頼るのか、それとも日本人が本来もっている潜在力を引き出すことに知恵を絞るのか、それが今後、国論を二分する対抗軸になってくる気がします。

平沼 潜在力という点では高齢者パワーも忘れてもらっては困ります。古希というのは「古来希」という意味ですが、いまでは70歳以上の人々でも、まだまだ働ける、働きたいという方がたくさんいる。すでに70歳は古希ではなく、「近来常」なんですよ。少子高齢化のマイナス面ばかりがいわれるけれど、年を取って、知識もあって、経験を積んでいる元気な人たちの力をまだ、日本は活用できるはずです。


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http://news.goo.ne.jp/article/php/politics/php-20080609-03.html
「平沼新党」勝負のとき:平沼赳夫<対談>関岡英之(2)
2008年6月10日(火)18:10

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移民1000万人を日本に入れる危険

関岡 「長野事件」にも関連しますが、最近、日本にどんどん移民を入れようという動きがありますね。自民党では中川秀直元幹事長が「外国人材交流推進議員連盟」を立ち上げて、「移民庁」をつくって今後50年間に1000万人の移民を受け入れろ、と檄を飛ばしています。1000万人といえば東京をもう1つつくるようなものですが、それだけ膨大な数の外国人をどこから呼ぶつもりなのでしょうか。

これまで在日外国人といえば韓国・朝鮮人のことでしたが、法務省の統計によれば在日韓国・朝鮮人は平成4年ごろをピークに減少し、平成18年現在では約 60万人。一方、在日中国人は平成改元以降急増していて、平成18年時点では約56万人ですが、この趨勢では現時点ですでに在日韓国・朝鮮人の数を追い抜いている可能性があります。

韓国・朝鮮人は、曲がりなりにも戦前から日本に住んでいる人や、日本で生まれ育った二世、三世が大半ですが、中国人のほうは政治体制もイデオロギーも本質的に異なる中華人民共和国から、近年、猛烈な勢いで流入して来ているわけです。在日外国人社会が根本的に構造変化しているにもかかわらず、現状を吟味しないまま、おそらくその大半が中国人になるだろう移民1000万人を、日本に入れていこうとする動きは危険ではないでしょうか。

平沼 まったくそのとおりで、そういう問題意識に欠けている政治家が多いのは非常に困った事態です。私はこれまでも、中川昭一さんたちとともに人権擁護法案や外国人参政権問題に警鐘を乱打しながら自民党にも民主党にも超党派で働き掛けてきましたが、移民問題についてもそういう思いでこれから行動していきたいですね。

たしかにいま日本は少子高齢化で、年金制度を担ってもらう現役世代も減っていきますし、看護師や介護士のなり手不足も深刻です。大切な農業や漁業、伝統工業の後継ぎ問題もしかり。ただでさえ若年労働力が不足していて、さらにニートなど、働く意欲の乏しい若者が増えている。一方で厳しい国際競争に勝ち残るため、海外から人件費の安い労働力を入れたいという事情が経済界にあるのもわかります。

しかし移民というのはやはり禁じ手で、軽々にとるべき方策ではない。多くの先進国が移民政策で失敗しているでしょう。たとえばドイツでは労働力不足を補うため、トルコなどから大量の移民を受け入れましたが、結局、福祉予算の半分以上を移民対策に充てるはめになってしまった。いまになって本国帰還を奨励していますが、二世、三世にもなると根付いてしまってなかなか応じないと聞きます。

安い労働力という考えだけで移民を入れればいいというのは、あまりに短絡的です。経営者なら当面の利益だけを考えればいいかもしれないけれど、いずれ移民たちは福祉を求め、子供の教育を求め、日本人と対等の待遇を求め、満たされなければ非行や犯罪に走ったり、暴動を起こしたりもする。その社会的なコストをどう考えるか。結局、国民がそのツケを払うことになるのですから、そういう観点から物事を見るのが、われわれ政治家の務めですよ。

関岡 移民先進国の事例をもっと検証すべきだというご指摘にはまったく同感です。フランスでも2005年にアラブ系やアフリカ系移民による暴動がありました。フランス国籍を取得したのに職業差別がなくならないことへの反発でしたね。自由、平等、博愛、民主主義の本家本元であるフランスでさえ、移民の社会統合がうまくいっていない。

また、もともと移民国家であるアメリカでさえ、ヒスパニック系の非合法移民が大問題になっています。リベラル派はアメリカ人の雇用確保の観点から非合法移民に対する恩赦に反対していますし、保守派も、たとえばサミュエル・ハンチントンなどは経済や社会保障の観点だけではなく、英語社会とスペイン語社会に分断されつつある状況はアメリカ統合の危機、ナショナルアイデンティティの危機、文明の危機だとまで主張しています。

平沼 まして日本は125代続いた万世一系の御皇室を戴き、ずっと単一民族としてまとまってきましたし、単一言語で長い歴史と伝統を培ってきた国柄です。事の重大性はアメリカなどと比較にならない。これはまた、私がずっと警鐘を乱打してきた外国人参政権や人権擁護法案の問題にも絡んできますし、もちろん治安問題や情報漏洩やスパイ防止など、最終的には国家の安全保障にもかかわってくるんです。



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http://news.goo.ne.jp/article/php/politics/php-20080609-02.html
「平沼新党」勝負のとき:平沼赳夫<対談>関岡英之(1)
2008年6月10日(火)18:02

平沼赳夫(衆議院議員)、関岡英之(ノンフィクション作家)

福田政権の対中姿勢を批判する

関岡 平沼さんは『月刊日本』5月号や5月11日に出演されたフジテレビの『報道2001』で、「解散前に『救国』新党を立ち上げる!」と宣言され、放映翌日にはそれを『産経新聞』が一面トップで伝えました。いま、日本中が平沼さんの発言に注目していますが、新党構想についてはのちほどじっくりお伺いするとして、台湾の馬英九新総統の就任式に出席され、帰国されたばかりですね。

平沼 ええ、私は日華議員懇談会という議連の会長をしていますから、超党派25名の衆参国会議員とともに行ってまいりました。海外からの来賓は国別ではアメリカ勢がいちばん多かったのですが、日本もわれわれ国会議員のほか、経済界やマスコミも含め、非常に層の厚い、充実した布陣でした。

馬英九新総統の就任演説では英語と日本語の字幕が出ましてね、日本に気を使っている感じはしましたが、演説のなかではアメリカについては触れたのに、日本についてはついに一言も言及がなかった。そこで昼食会のとき、私が日本の議員団を代表してスピーチをする機会があったので、「日本はいま国会会期中にもかかわらず、衆参両院議員が超党派で25名も来台した、これは日華議員懇談会の10%を超える大変な人数で、いかに台湾を重視しているかを示すものです。日華議員懇談会は査証免除の件でも尽力したし、ワーキングホリデー導入でも、日本の国会は『ねじれ国会』で大変だけれど、日華議員懇談会は超党派で民主党議員も来ているから、ちゃんと通して見せます」といったんです。

そして最後に馬新総統に向かって、「4年後の二期目の就任式では、あなたの演説のなかに『日本』という国名が言及されるよう、われわれも努力します」と一本釘を刺しておきました。

関岡 このところチベット問題、北京オリンピック、四川大地震と、中国情勢が注目を集めていますが、平沼さんは先の胡錦濤国家主席の来日や、福田政権の対中姿勢をどう評価されますか。

平沼 胡錦濤と歴代総理経験者との朝食会のときに、安倍晋三前総理がチベットの人権状況の改善を申し入れましたね。そのとき胡錦濤は、「内政干渉だ」などと反論しませんでした。また安倍さんは、中国に不当逮捕されたウイグル人研究者トフティ・テュニヤズさんの釈放を求めました。テュニヤズさんは東大に留学していた人で、妻子はいまも日本にいます。この問題は、中川昭一さんが会長で、私も最高顧問をしている「新・保守政策研究会」が開いたチベット、ウイグルの人権問題に関するシンポジウムで提起されましたが、安倍さんもそれを聴きに来ていた。それを安倍さんが胡錦濤に直接申し入れて、「知らなかった、調べてみます」という回答を引き出したわけです。

しかし本来、これは福田総理が首脳会談で申し入れるべきことです。安倍さんがいってくれたのはせめてもの救いだけれど、福田さんの主義主張なのか、「相手の嫌がることはいわない」ではそもそも外交にならない。チベットやウイグルの人権状況に改善の兆しが見られない以上、福田総理は北京五輪の開会式に出席すべきではないと思います。先日出演したテレビ番組でも、そう明言しました。

関岡 長野で聖火リレーが行なわれた日、私は「草莽全国地方議員の会」と一緒に抗議活動に行きましたが、長野には数千人の中国人留学生が動員されていて、市街は赤旗に占拠されていました。私たちの抗議活動は、人数と声の音量で中国人に圧倒されてしまった。そしてデモ行進をしているとき、メンバーが中国人留学生から暴行を受けたんです。

平沼 いまはインターネットの時代ですから、私も長野に参加した人たちからたくさんメールをもらいました。そうとうひどい状況だったようですね。外国人の留学生に対して、日本政府は最多で年間280万円ぐらいの資金援助をしています。にもかかわらず、そんな行動をとるのは由々しきことです。

関岡 明白な暴行罪の現行犯で、現場には警察官もいたのですが、中国人は1人も逮捕されませんでした。4月26日に長野県警は、「逮捕者は日本人や台湾人(正確には台湾籍チベット人)6名、けが人は中国人など4名」と発表しましたが、5月21日に衆議院外務委員会で松原仁さんがこの件を質問したところ、長野県警が受理した被害届けは日本側7件に対し、中国側は2件だけだったと警察庁警備局長が認めたんです。『産経新聞』でも翌日報道されました。

しかしより大きな問題は、今回長野で起こった騒動はけっして自然発生的ではなく、中国大使館が司令塔となって費用まで負担した組織的動員だった、ということです。これは『朝日新聞』でさえ報道している事実。わが国の主権下で、外国政府がこれほど大規模な示威活動をやって見せたのはおそらく初めてではないでしょうか。3年前に中国各地で反日暴動が吹き荒れたときでさえ、日本国内でこうした事態は起きませんでした。しかし、中国大使館が指令すれば、数千人の中国人が結集して日本に圧力をかけることができる、と見せつけられたわけです。これはもう、治安問題、政治問題と認識すべきでしょう。


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冷凍力

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  • ニュース・コメント・ブログ「膳所狒々新報」主筆。
    立ち位置は外交安保教育刑事分野で右、社会経済分野で左。
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    別荘は西九州。
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今や朝日新聞を筆頭とする内外反日ファシストたちが協同して捏造した今世紀最大規模の対日歴史偽造ということが明白になってきた。このような反日プロパガンダを断じて許しておくわけにはいかない。
日本に”思想警察”を誕生させてはならない。この法案はそうなる可能性を秘めている戦後最悪の危険な法案である。
敵性傾向の濃厚な国内最大規模の一部外国人集団に国家統治権の一部たる地方統治権=外国人参政権を付与するという日本開闢以来最悪の愚挙を断じて許してはならない。これは正真正銘真正の売国行為であり、100%違憲行為である(某傍論のごときアタマノイカレタトンチキ理論は完全除外)。

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