渡辺恒雄
「日本の首相の靖国神社参拝は、私が絶対に我慢できないことである」 今後誰が首相となるかを問わず、いずれも靖国神社を参拝しないことを約束しなければならず、これは最も重要な原則である。・・・もしその他の人が首相になるなら、私もその人が靖国神社を参拝しないと約束するよう求めなければならない。さもなければ、私は発行部数1000数万部の『読売新聞』の力でそれを倒す。

膳所狒々新報

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資料 アメリカ 宥和主義批判

民主vs共和「宥和主義」で本格論戦開始か 「ナチス」の亡霊ここでも コラム「大手町から見る米大統領選」(33回目)
2008年5月17日(土)17:11

白人労働者の票を集めてヒラリー・クリントン上院議員が大勝すると前から分かっていたことが確認されただけのウェストバージニア予備選を経て、米大統領選はいよいよバラク・オバマ上院議員vsジョン・マケイン上院議員の様相に。というのも、クリントン上院議員の「最後まで戦う」宣言をよそに、ブッシュ大統領がオバマ議員攻撃を始めたので。よりによってイスラエルで。ナチスの亡霊を喚起して。(gooニュース 加藤祐子)

○宥和主義者とだけは呼ばれたくない

「宥和政策(appeasement)」という言葉がもつ、とてつもなく後ろめたい、恥まみれの、じっとりと暗いイメージ。これは20世紀の欧米史とは切っても切れないものだ。欧米の政治家にとって「宥和主義者(appeaser)」と呼ばれるのは唾棄すべきこと。そして政治家がほかの政治家を「appeaser」呼ばわりするならば、自分が発するその言葉の威力を承知していなくてはならないことだ。

今回それを言ったのは、ジョージ・W・ブッシュ米大統領。言われた相手は(名指しではないものの)オバマ上院議員。

「宥和政策」というのはそもそもは、ナチス・ドイツによるズデーテン併合(チェコスロバキアの一部)を容認した、英チェンバレン首相の政策のこと。チェンバレンはこれで一時は、戦争を回避した平和の使者と称えられた。けれども英国のこの宥和政策によって時間稼ぎをしたヒットラーは、翌年にはチェコスロバキアを解体。ナチス大侵攻のきっかけとなってしまう。

第2次世界大戦以降に欧米で教育を受けた政治家なら、この「宥和政策」がいかに悲惨な惨禍をもたらした、とんでもない失策だったかを叩き込まれているはずだ。「交渉や対話で危機を回避する」という外交の基本が、時には軽んじられてしまう風潮と言うのも、この1938年のミュンヘン会談に端を発しているのではないかと、私は思う。「宥和主義者」と呼ばれる事態だけは避けたいという意識が、政治家の中に無意識にあるため、反戦の主張がついつい尻すぼみというか腰砕けになりがちなのではないか、と。湾岸戦争しかり。イラク戦争しかり。ナチスの亡霊は、現代政治に未だに影を落としているのだ。

ブッシュ大統領がイラクを攻撃したその心理的背景は色々分析されていて(十字軍的使命感、とか)、ここでそれを詳述するのはこのコラムの主旨から外れてしまうので控えますが、「宥和主義」という言葉のもつ「どす暗さ」みたいなものを、自分の政策推進のために利用してきた政治家であることは間違いない。

その人が15日、建国60年を祝うイスラエル(まさにナチスの亡霊ゆえに存在する国家だ)の国会で演説。イスラエルの建国を祝うということは、そもそもの建国理由、つまりナチスドイツによる迫害を意識することでもある。そうした状況で大統領は、こう語った。

「世の中には、テロリストや過激主義者と交渉すべきだと考える人もいるようだ。見事な論理展開さえすれば,、向こうがいかに根本からして間違っているかを説得して、納得させられるはずだなどと。この愚かな妄想は、前にも聞いたことがある。1939年にナチスの戦車がポーランドに侵攻したそのとき、米国の上院議員がこう言った。『神よ、この私がヒットラーと話をしてさえいれば、こんなことは避けられたのに』と。これが何なのか、単刀直入にありのまま呼ぶ必要がある。これは宥和主義という気休めにすぎない。宥和がもたらす一時的な気休めがいかに間違ったものかは、歴史が繰り返し実証している」

もちろん大統領は、オバマ議員を名指しはしていない。けれどもオバマ議員を指しているのは明らかだ。去年夏の討論会で「大統領になったらイランや北朝鮮の指導者とも会談しますか」との質問に、する用意があると答えて、クリントン議員からも「能天気すぎる」と厳しく非難されたオバマ議員のことだ。

米大統領選では通常、出馬しない現職は、自党の候補選びには(表立っては)口を出さないし、他党の候補が本決まりになるまでは相手党候補もあまり(表立っては)批判しない。そういう暗黙のルールのようなものがある(裏舞台は分からないが)。大統領はそうしたレベルの争いに介在すべきでない、大統領という職の品格にもとる――という発想があるからだ。これも書き始めると長くなるが、米国における「大統領」という地位は、日本人が考える「首相」のそれよりもはるかに重い。「大統領らしさ(presidential)」「大統領の地位にふさわしい振る舞い」というのが、行動規範・倫理規範としてあるのだ。ウォーターゲート事件の頃、そしてルインスキー騒動の頃に在米していた私は、アメリカ人が大統領にがっかりする落胆ぶりを見るにつけ、アメリカ人たちはなんだかんだ言っても、「国王」「皇帝」「天皇」的な、「神から与えられた、民を統べる者としての資格・品格・威厳・風格」みたいなものを、大統領に期待している。王権神授説的なものを、大統領にも期待しているのだ。実は。

なので、ブッシュ大統領のこの演説内容が伝わるや、民主党幹部は口々に「大統領という職の品格を損ねた」(ペロシ下院議長)、「bullshit!(クソだ!)」(バイデン上院外交委員会委員長)、「大統領は恥を知らないのか」(エマヌエル下院議員連盟会長)などと。もっともバイデン議員の放送禁止用語な反応も、上院議員の品格にはふさわしくなく正直で笑いましたが。そしてさらには、ブッシュ大統領から素通りされた感のあるクリントン議員も「不見識でとんでもない」と批判。


○共和vs民主は対決主義vs対話主義?

しかし一方の共和党のマケイン議員は、かねてからオバマ氏の「対話主義」を「経験不足」と批判していただけに、これに乗じてさらにオバマ批判を展開。

「イスラエルを『臭い死体』呼ばわりし、アメリカ人を殺害するテロリストに武器を与えるような人物と、無条件で会談するなどどんでもない。会談でどんなに感動的な表現を駆使したところで、イランは核開発を放棄するはずがない。無条件な会談がアメリカの利益になると示唆するのは、あまりに無謀だ。この世が敵のいない場所だったなら、それは素晴らしいことだ。しかし現実はそういう世界ではない。そしてその現実をオバマ議員が理解するようになるまで、この国を守れるだけの力と判断力と決意の程がはたして彼にあるのだろうかと、米国民は疑い続けるだけの理由がある」

マケイン氏はこれ以前にも、イスラム原理主義組織ハマスのスポークスマンが「私たちはオバマ氏が好きだ、彼が選挙に勝つことを願っている」と発言するからには、それなりの意味がある。そのほうがハマスにイスラム原理主義者には都合がいいのだ――などと批判。コメディ番組の「デイリーショウ」で発言の真意を聞かれた際も、「オバマ議員が大統領になるのは歓迎するとハマスの報道官が言った。これは私たちの敵がアメリカをどう見ているか、示唆していると思う。彼らが私を支持するなんてことは、絶対にあり得ないから」と発言。マケイン氏は、「彼らにとって、私が大統領になるのは最悪の悪夢だ」と繰り返し、どちらが米国の安全保障にとって望ましいか問いかけた(もちろんこれに対してジョン・スチュワートは、イスラム過激派にとっての「最悪の悪夢は、殉教して地獄についたら約束されていた女の子72人はみんな処女じゃなくて売春婦だったって展開だと思いますよ」と→殉教してたどりつくのは「天国」のはずですが、スチュワートはわざと間違えたのかうっかり間違えたのか)。

冗談はさておき、つまり「ハマスはオバマ歓迎」発言も決して失言などではなく、マケイン議員は秋に向けて、こういう言説を繰り返していくつもりなのだ。

そしてホワイトハウスの大統領報道官は、ブッシュ大統領はオバマ批判を意図していないと釈明していたけれども、CNNはホワイトハウス幹部の話としてやはりオバマ氏を意識した発言だったと伝えていた。マケイン氏の一連の発言があった上での、ブッシュ大統領演説。そこには、共和党として秋の本選に向けた戦術が垣間見える気がする。共和党は、この「オバマ=宥和主義→アメリカの安全が危ない」という論法を主戦場のひとつに選んだのではないか。

共和党といえども、ライト師問題など人種のテーマを真正面から対決のカードに使うわけにはいかない以上(それは政治的にあまりに不見識すぎて危険すぎる)、なるほど国家安全保障とオバマ氏の経験不足をとことん突いてくることにしたのだな、と思えた。つまりこれはクリントン陣営の「午前3時の電話」戦術と一緒だ。そしてさらにこれは過去7年間、共和党が展開してきた、国民の恐怖心を利用する「fear-mongering」政治の延長でもある。それともこれは、マケイン氏が言うように、世界の現実を見つめた上での現実主義なのだろうか。ナチスの亡霊に教訓を学んだ、現実主義者の選択なのだろうか。

対話重視vs対決主義。理想主義vs現実主義。これは世界観の違いであって、正解はない。しかしだからこそ、それこそ「哲学」そのものが生まれた古代の時から連綿と果てしなく続いている論争でもある。

今年の大統領選ではそういうレベルの議論が展開されるのだろうか。人格攻撃とか誹謗中傷に堕落することなく。オバマ議員とマケイン議員は2人とも「中味のある品格ある選挙戦」を展開するといい続けてきた。もしも本当にそれができて、かつ世界観レベルの政策論争がきっちり展開されるのなら、今年秋の大統領候補討論会は、相当に面白いものになるはずだ。
http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/world/gooeditor-20080517-01.html

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  • Author:冷凍力
  • ニュース・コメント・ブログ「膳所狒々新報」主筆。
    立ち位置は外交安保教育刑事分野で右、社会経済分野で左。
    一応貴族で爵位は猴爵およびシーランド公国男爵。
    膳所の某所山奥に在住の好色酒好き秘湯ヲタの絶倫狒々(冷凍力)が戯言を宣います。キーワードは是々非々(部分否定・部分肯定/全否定・全肯定)。
    別荘は西九州。
    最近のマイ・ブーム・・・リョーユーパンのマンハッタン、湖池屋のカラムーチョ・スティック、キリンのストロング・セブン、Wエンジン、COWCOW、鈴木Q太郎(ハイキング・ウォーキング)のヤマタイコク(ヒミコサマ)、神戸蘭子、寺田ちひろ、佐々木希、新妻聖子、喜屋武ちあき、浜田翔子、中村静香、杉原杏璃・・・等々。


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